バリ島へ旅行したときのことです。島の南端にあるウルワツ寺院を見学し、夕日を背景にケチャダンスを鑑賞するという定番コースでのこと、あいにく雨に降られてしまって散々でしたが、それ以上にがっかりしたことがあります。ウルワツ寺院には野生のサルが多く生息し、観光客にとって自然に親しめる存在であるはずなのですが、近年観光客に近づきメガネ・帽子・バックなどを奪うといういたずらをするサルが多く発生しているようです。見学に際しガイドさんから注意をされていたのですが、グループの一人がサルに飛びつかれ、あやうくメガネを取られるところでした。幸いガイドさんのとっさの行動で、事なきを得たのですが、危ないところでした。後で聞くところによると、悪しき人間がサルとグルになって、襲われた観光客を助けるためにお金を要求したりするサルビジネスが流行しているとのことでした。サルは餌にありつけるので人を襲うことを増々エスカレートしてきます。
人と環境のかかわり方に疑問をなげかける事柄ですが、気分を損ねる思いをしました。