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こんなやり方も?

2018.05.29 更新スタッフブログ

 サッカーのワールドカップが開催されているロシアに4月下旬に旅行する機会があった。まず最初に訪れたのはサンクトペテルブルク、ソビエト連邦時代はレニングラードと呼ばれ、モスクワに次ぐ第2の都市として繁栄している。市街はネヴァ川河口に位置し、バルト海に面して港町として重要な役割を担っている。市中心部は運河が縦横に巡り、美しい街並みから「北のヴェネツィア」と称される。

 街の中心には、旧海軍省からアレクサンドル・ネフスキー大修道院に至るネフスキー大通りがある。この通りは帝政ロシア時代から街の中心で、現在でもサンクトペテルブルクを代表する建築物や観光名所が立ち並び多くの観光客が訪れる場所である。

 前置きが長くなったが、今回の旅行中に感心したことの一つが、道路工事のやり方である。冬季が終わり、観光シーズンに入る直前の時期なので、路面を一新する道路整備工事が街のいたるところで行われていた。民主化が進んでいると言ってもそこは社会主義国家である。路線全体を封鎖して一気に施工しているのを目の当たりにした。効率がよくスピーディーに事が進む点に驚いたのである。

 

 

 

 一時的に市民には不便を強要するが、片側規制などをしてぐずぐずと工事を長引かせているよりは無駄のないやり方である。

 今回の旅行で、同じような光景を数か所で見ることができた。モスクワでは赤の広場が戦勝記念行事の準備のため封鎖され、夜間は観光客の立ち入りを制限していた。(軍事パレードの予行演習のため) ドモジェドヴォ空港では正面エリアで大規模な路面改修工事が展開され交通マヒが生じていたことなどである。国家の権力が行き過ぎるのはいかがなものかと思うが、時と場合によってはこんなやり方も一理あるのではないかと思う。

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